第30回国際喘息学会日本・北アジア部会

ご挨拶

第30回国際喘息学会日本・北アジア部会  
会長 横山 彰仁(高知大学医学部呼吸器・アレルギー内科学) 

 この度、第30回国際喘息学会日本・北アジア部会の会長を拝命いたしました。伝統あるこの学会を主催させて頂くことを大変光栄に存じます。
 本会のテーマは「Evolving the new paradigm in asthmology」としました。病気の考え方は時代とともに変化するのが常ですが、気管支喘息も例外ではありません。現在は気道炎症のメカニズムに関与する標的分子に対する生物学的製剤が重症患者さんに恩恵をもたらしています。一方で、生物製剤を使うことによって、逆に標的分子の病態における役割がより明確に理解されつつあります。例えば気道炎症の中心的な炎症細胞である好酸球の役割も、個人により異なる可能性が明らかになってきているように思います。今後も新規治療薬の開発とその臨床応用が喘息学に新たな光を与え、喘息病態の理解が進化してゆくものと思います。
 そうした進化の過程において、講演会の役割も大きいと思います。本学会においても、およそ10名の海外の研究者を含めて、それぞれの研究分野のレビューや各施設での経験や研究成果の交換によって、診療において役立つ知識を得ると同時に、新たなアイデアや共同研究に結び付き、喘息診療や喘息学の着実な進化につながればと考えています。
 今回は学生・研修医の発表の場も設けました。未来を担う若い人たちにこの領域に興味を持ってもらいたいですし、本邦のみならず海外の専門家の講演を聞いてもらって刺激を受けてもらいたいと思います。 
 高知には、豊かな自然と食文化があります。COVID-19の状況は予測できませんが、特にワクチン接種済みの方は是非、現地にお越しいただき、活発な議論とともに、高知をご堪能頂けますことを願っております。多数の皆様のご参加をお待ち申し上げております。

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